手札から儀式モンスターを特殊召喚できる、というシンプルな効果です。
しかし遊戯王には召喚条件という制度があり、
儀式モンスターはカードに記載された召喚の条件（カオスソルジャーならカオスの儀式）の効果によらなければ、手札から特殊召喚することができません。
このことから、儀式モンスターを手札から特殊召喚する場合、このカードのように「召喚条件を無視して」などの他の要件が必要になります。
つまりこの記載に欠く限定解除のカードは、
「正規の方法でしか特殊召喚できない儀式のモンスターを、正規以外の方法で特殊召喚する」という効果であり、原則として効果自体が違法の存在意義のないカードということになります。
ところがどっこい、
遊戯王裁判所の法令解釈によると、
基本ルールとカードの効果が矛盾する場合は、カードの効果が優先されるため、限定解除は有効なカードとして使用できることになります。
これは法律でよくある、一般法と特別法の関係に類似していますね。
（クーリング・オフの場面で、一般法の民法における解除の規定より、特定商取引法に定められたクーリング・オフの制度が適用されるという等）
遊戯王。
面白いですね。
おしまい
